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淘汰と純化

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昨日、ブックファースト渋谷店地下1階で、
いなほ書房発行、星雲社発売、乗金健郎著『コーヒーソング20』
1400円+税(70円)=1470円
という本を買いました。
2004年4月30日の発行です。
著者は倉敷の『珈琲館』で“主任”をなさっている方だそうです。

 

コーヒーの歌、といえば、
昔ひょんなことからコーヒーソング、紅茶ソング、喫茶店ソングのリストを作ったことがありまして、その後、1999年にWEBで公開いたました。
5-6-7 Oldies but Goodies and SONO-COLO:喫茶店・珈琲・紅茶ソング一覧
今でもときどき更新してるんですよ。

仕事の資料としてこれまで何冊かコーヒー・喫茶関連の文献を購入しております。
せっかくですので、ここでちょっとご紹介しておきましょう。


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柴田書店刊、伊藤博著、味覚選書『コーヒー讃歌』(1975年6月初版)
『第十二章 コーヒーと絵画・音楽』という項目があり、コーヒーソングということでは一番参考になりました。

 

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柴田書店刊、UCCコーヒー博物館編『コーヒーという文化 国際コーヒー文化会議からの報告』(1994年5月初版)
UCC神戸本社の新社屋落成を記念して1992年に開催された『国際コーヒー文化会議』。そのゲスト・スピーチを収録したのがこの本。
「ウィーンのコーヒー・ハウスの由来」「エチオピアのコーヒー儀式」「日本の喫茶店文化の変遷」等々、非常に興味深いテーマばかり。

 

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雄山閣出版刊、『全集 日本の食文化 第六巻 和菓子・茶・酒』(1996年10月初版)
全12巻中の第6巻。
残念ながら、コーヒー・紅茶については載ってません。
本来の意味での“喫茶”について知りたくて買いましたが税込4944円もしました。

 

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雄山閣出版刊、小菅桂子著『近代日本食文化年表』(1997年8月初版)
安政元(1854)年から昭和63(1988)年までの年表で、かなりの労作です。
コーヒー関連の初出は、明治11(1878)年、コーヒーの木を小笠原諸島および西街道各所に移植、の項目。

 

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雄山閣出版刊、草間俊郎著『ヨコハマ洋食事始め』(1999年5月初版)
幕末から明治初期の横浜における、西洋風な食事、食品、食習俗、およびそれらに関わる内外人の行動について分析しています。
第七章に「コーヒー店の出現」という項目があります。

 

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柴田書店刊、井上誠著『珈琲の書』(1977年2月初版)
箱入りで、なにやら中世ヨーロッパの錬金術秘伝書みたいな雰囲気です。
書名どおりコーヒーそのもの、その飲み方、飲まれ方について書かれておりますが、折々に著者の経験・体験談が語られていて、エッセイとしても楽しめるものとなっております。

 

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(左)小学館文庫657 小石原はるか著『スターバックス マニアックス』(2001年11月第5刷)
657円+税。
(右)ぴあ刊『STARBUCKS AtoZ』(2002年4月発行)
886円+税。
どちらもスターバックス コーヒー ジャパンの全面協力で出された、一種の啓蒙書(!)


個人的にはコーヒーよりミルクティー、ミルクティーより苦いお茶が好きでして、私的な興味だけでコーヒーの本を買うということはまずありません。
冒頭の『コーヒーソング20』も実は仕事の資料として購入いたしました。
ファミレスのおかわり自由のコーヒー、スターバックス型チェーンが、旧来の日本の喫茶店にどう影響を与えたかを考察する仕事です。
キーワードは淘汰と純化です。

 

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