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ドイツ盤が1枚315円!

CD「ルイ・プリマ/フォナ・セラ」CD「ジーン・ヴィンセント/ビー・バップ・ア・ルーラ」

CD「ジュニア・ウォーカーオール・スターズ/ショット・ガン」CD「ニール・ダイアモンド/ソリタリー・マン」

CD「ソニー&シェール/アイ・ガット・ユー・ベイブ」

またまた廉価版CDです。書店「リブロ」の某店にて、税別2000円がなんと税込315円で売ってました。いやぁーついつい買っちゃいましたねー。5枚でたったの税込1575円です。
いづれもドイツ直輸入盤です。

ルイ・プリマ。
ニューオーリンズ生まれ(1910年12月7日)のイタリア系アメリカ人で、白人ジャンプ・シャウター的な部分が、ロックンロールのルーツとして認識されている人です。俳優・声優としても活躍しました。
聞けばすぐ分かりますが、音楽的にはサッチモ、キャブ・キャロウェイ、ルイ・ジョーダン、スリム・ゲイラードといった人たちの影響を強く受けており、パフォーマンス的にはショーアップされたエンタテイメントがその特徴でした。
女性歌手キーリー・スミスとのコンビは、のちのソニー&シェールがお手本にした、とも云われています。
1930年代のコンボ時代、40年代のビッグバンド時代を経て、50年代にはラスベガスのショーで活躍、60年代にはゴーゴーバンドを作って大いに気を吐きましたが、1975年、病を得て、それから3年後に故郷ニューオーリンズで没しました。
このCDではヒット曲というと「シング・シング・シング」「ジャスト・ア・ジゴロ」くらいでしょうが、その時代のいわゆるジャンピン・ジャイブ系の録音をチョイスした聞き応えのある選曲で、編者のセンスの確かさがうかがわれます。

ジーン・ヴィンセント。
ひととおり揃ってるベスト盤です。「ピストル・パッキン・ママ」は入ってますが「ピンクのサンダーバード」は、、、おや? 入ってませんねー。「シルヴァリー・ムーン」もない。でも「ワイルドキャット」とか入ってるし……。
私のお好みは昔も今も「シー・シー・リトル・シェイラ」と「ダンス・トゥ・ザ・バップ」です。若き日の夢、青春の情熱、なつかしの“ロッカビリィ”、、、遠い昔、こういう音楽が好きでした。
この人は独自のロカビリー・サウンドのほかに、ファッツ・ドミノ・スタイルあり、黒人コーラス調あり、バディ・ホリー風あり、スタンダード・ナンバーなんかもあって、メジャーのキャピトルでいろいろいじくられたフシがあります。晩年、ブッダ・レーベルに「サンシャイン」というアルバムを残してまして、進境のほどを留めております。

ジュニア・ウォーカー。
1995年に他界したテナー・サックス奏者。1964年以降、モータウンでアーチスト兼セッション・マンとして活躍しました。
70年代に大流行するファンクをすでに60年代中期に作り上げていた才人で、スティーブ・ウィンウッドに影響を与えたことでも知られています。

ニール・ダイアモンド。
この盤では「スウィート・キャロライン」以前の録音(9割がたは自作曲)を集めています。基本的にはスローのラ・バンバ・タイプ〜ソウル・アンド・インスピレーション的なスタイルですね。どれもひじょうにハイブロウでよく出来てはいるんですけどね、ヒットに不可欠なチャームがイマイチかけてるような気がします。
これらよりもさらに前のヒットしなかった曲がまだまだありますが、そのへんはさすがに今もって陽の目を見ていません。

ソニー&シェール。
あの頃らしさが横溢したデュオ時代の極めつけ20曲です。スペクター風味のフォーク・ロック、それと、流行りのサウンドをいろいろ取り入れようとするあまり、スタイルがちょっと右往左往してる、そういう流れも感じられます。
そうそうソニー・ボノって、コメディアンの顔もあって「フライングハイ2 危険がいっぱい月への旅」(1982年)に出てたんですよね。ソニー&シェール時代にはTVのコメディー・ショーが人気だったし。スペシャルティのA&Rマンだったなんて、なんだか信じられません。後年、パーム・スプリングス市長、上院議員として活躍しましたが、1998年、スキー事故で急逝。
ちょっと生き急いでるようなところのある人でしたね。
1999年、アメリカで伝記ドラマ『ソニー&シェール』AND THE BEAT GOES ON: THE SONNY AND CHER STORYが放映されました。演じたのはジェイ・アンダーウッド(ソニー役)とレニー・ファイア(シェール役)でした。

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